2019年12月30日
いつも思うのだが、悪い予報は裏切らない。テントに打ちつける雨音で目を覚ました。
とりあえず外に出てみると立派な雨が降っていた。セローは屋根伝いに置いたが、あまり意味がない。濡れるもんは濡れる。
前日にテントを移動したことで、屋根は近くなったのだが、芝がハゲ気味の場所だったので水捌けが悪かった。浸水一歩手前だ。
まあ良い、ごはんにしよう。イケダパンと阿蘇の牛乳で九州らしい(?)朝ごはん。
お昼は航海中になるので、カップヌードルも食べておく。雨で冷えた空気の中食べるのが、うんまい。
航海中と述べたが、この日、竹島から去るのだ。
屋根をお借りして荷物を整理し、ホースがあったので使用したところは水で洗い流してから退散した。
出航まで少し時間があったので、最後に「竹のいえ」に寄り、お土産を追加購入した。
それでは、港へ行き、乗船手続きをする。
行き先は、、、鹿児島港…
本当は黒島にも行きたかったし、行く予定だった。この日乗る便は本来であれば1泊の便だったので、これで黒島に渡り、船と共に1泊して翌日の復路で鹿児島港へ戻る計画だった。
それが、前夜に懸念していた31日の波が高いことで、本日の便は日帰り便に変更となった。朝、船からの電話で、日帰り便への変更確定の連絡もあった。
もし、この日に黒島で降りてそのまま滞在した場合はダイヤの関係上、次に帰路が出るのは1/3となってしまう。黒島に4泊する計算だ、そんなに食料もない、さすがに本土が見れないのは勿体ない、そんな苦渋の判断の末に、帰ることにした。
そんな切なさと悲しみの中、雨は強さを増すばかり。天が代わりに涙を流してくれているのかな。そんなのいらんわ。
船がきた、タラップの下がる瞬間がかっこいい。
乗り込んだら、セローだけのために、皆さませっせと固定してくださります。
それでは出航の時、竹島ありがとう。またね!
雨なので基本は船内で過ごした。船内で見つけた案内には竹林オーナーの募集が。やはり、あの島は竹なんだ。竹林管理費はどのくらいかかるのかな、竹の子15kgって相当ですよね。
しばらくすると、懐かしの硫黄島が見えてきたので、外で眺める。やはりかっこいい。
港に寄港し、今度こそ硫黄島とはお別れとなる。また来るよ〜!
ここからは未知の区画になる。とは言え、外は雨模様のため、よくわらない。硫黄島から1時間ほどで黒島に着いた。本来であれば、黒島は2港に寄港するのだが、この日は悪天のためメインの大里港のみとなった。
船の人にお願いして一瞬だけ出て、その足で黒島の地を踏むかとも思ったが、それは渡島したとは言えない。中途半端にすると気持ちも曖昧になる。
あぁ、黒島よ。また来たる時まで待っていてな。
切ない思い出を紛らわすようにアイスを1つ、2つと頬張った。真冬の海の上で食べるアイスは格別だった…
船内でもお土産を見つけたので、購入。観光島では無いので、お土産のバリエーションは少ないと感じたのだが、結構買ったな…。
横になり、ゴロゴロしながら、眠りながら航海を堪能していると、鹿児島港到着の案内があった。外に出ると幸いなことに雨は止んでいた。フェリー「みしま」にはお世話になった、また会おう。
当初の予定では、黒島に泊まっているはずだったので、この日の宿泊地は船の中で決め、野営は諦めて港からすぐ近くのホテルとした。今度は駐輪場を確認してから取ったので安心の屋根下だ。
荷物を放り投げたら(ちゃんと整理してから)、街へと向かう。
前回のラーメンが不発だったので、味のあるラーメンを探して入ったお店は「豚とろ 天文館本店」。確かに味も脂分もある、美味しいのだが何だか物足りない感が否めない…冷えた身体に染みたことは間違いないのでよしとしよう。
食べ終えた後は、首折れサバを求めて居酒屋を回ってみたのだが、混んでていっぱいだったり、入荷してなかったりで、出会うことができなかった。やはりまた屋久島へ行かないといけないのかな。
とか思いながらうろうろとしていたら、やけに派手派手しいイルミネーションした公園があり、世の年末の賑わいを見せていた。
外で飲むのはやめて、坂本龍馬さんと乾杯してからホテルへ戻った。
三島巡りは思惑通りにはいかず、二島巡りとなってしまったのは残念だが、また三島に来る口実ができた。いつの日か黒島に行こう。
硫黄島は想像以上に凄い島だった。竹島は小さい故の詰まった面白さがあった。黒島は行きたい思いが強くなった。
それぞれの島への想いが、行く前と行った後で変わる。これが島旅の面白さ、旅の醍醐味だ。
今旅の島巡りは終わり、翌日からは本土を楽しむ。タイトルと合わなくなるがこのままいこうと思う。
しかし、この日はほとんど船の上で、ホント走ってないな…
走行距離:5.5km
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